Lesson8-2 基本の2つのジュースレシピ

ジュースの材料は旬の素材を使用するのがおすすめです。春夏の食材と秋冬の食材に大まかに2つに分けると分かりやすいでしょう。
ここではまず、どの季節も通じてファスティング中に取り入れるとよい、ベーシックグリーンとリッチホワイトのジュースレシピをご紹介します。これらはファスティング中毎日摂取するとよいでしょう。
 

ベーシックグリーンジュース

vanillaechoes/Shutterstock.com

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材料(約500㎖)

  • セロリ・・・1本
  • キュウリ・・・1本
  • サニーレタス・・・1/2個
  • キャベツ・・・1/4個
  • ほうれん草・・・1/2束
  • パセリ・・・2茎
  • グレープフルーツ・・・1/2個
  • リンゴ・・・1/2個
    *サニーレタスはロメインレタスやキャベツ、春菊に変えてかまいません。

全ての材料を低速ジューサーで搾って完成です。
1杯で1日に必要と言われている350gの約2倍量の野菜を摂取することができます。グレープフルーツとりんごの酸味と甘味で初めての方でも飲みやすく、エネルギー源にもなるので朝や昼に摂取するのがお勧めです。
 

リッチホワイト ナッツミルク

Vorontsova Anastasiia/Shutterstock.com

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材料(約500㎖)

  • 生のカシューナッツ・・・50g
  • ミネラルウォーターや蒸留水・・・500㎖
  • メープルシロップ・・・20g
  • 塩・・・少々

作り方

  1. カシューナッツは良く洗って汚れを落とし、2〜4時間分量外の水に浸けておきます。柔らかくなってナッツミルクが作りやすくなるだけでなく、浸水させることで生のナッツ類が持つ酵素抑制物質(※)を取り除くことがでいます。
  2. 浸水させたナッツを分量の水、塩をひとつまみいれ、ブレンダーやミキサーでなめらかになるまでしっかりと撹拌します。
  3. ナッツバッグや目の細かいメッシュをつけ、ナッツミルクを搾って濾します。台所用の使い捨て三角コーナーメッシュを利用すると便利です。力を入れ過ぎて破れないように気をつけます。
  4. 最後にメープルシロップで味を調整して完成です。

Lesson4-4で植物性の代替乳としてご紹介したナッツミルクは、ファスティング中に取り入れることができます。フルーツや野菜の味ばかりでは味気ないと思っているときは特に、このリッチな美味しさに癒されることでしょう。
カシューナッツは鉄や亜鉛などのミネラルや良質なたんぱく質も豊富で、オレイン酸による血液さらさら効果も期待できます。そのままでも十分美味しいですが、シナモンなどのスパイスをプラスしたり、フリーズドライのベリーパウダーやフルーツなどをプラスすることで味も変化しバリエーションも楽しめます。

 ※ 酵素抑制物質

生のナッツは、酵素抑制物質(酵素阻害物質)を持っています。これは、どこでも発芽してしまわないように、種自身が命を次世代に繋ぐために持っている、種を守る天然成分です。例えばテーブルの上や水が無い環境で発芽してしまっては、そのあと成長することができずに途絶えてしまいます。酵素抑制物質が有るおかげで、そのような環境では発芽しないようになっています。
種が命を繋ぐためには大切な成分ですが、私たちがそのまま食してしまうと消化に大変負担がかかるため、人間にとっては害になる物質です。
この酵素抑制物質を取り除くために、生のナッツは水につけて浸水処理をしましょう。種が命をつなぐために必要な「水が十分にある環境」になると、酵素抑制物質は水に溶け出し生ナッツの害がなくなります。浸水時間は、カシューナッツやマカダミアナッツ、クルミなどは一晩くらい、アーモンドは12時間くらいが目安です。浸水した水には酵素抑制物質が溶け出しているため捨て、ナッツをよく洗います。

 
この2種類は、ファスティング中毎日摂取するのがお勧めです。
低速ジューサーで作るジュースは、冷蔵庫で保存すれば3日間は保つので3日分を一度に作ってしまってもよいでしょう。ただ、やはり毎朝搾ると1番新鮮で栄養価も高く美味しいので、可能であれば毎朝作るようにします。