ファスティングと適切な復食によりリセットされた体は、今までになく快適に感じるでしょう。この状態を維持し健康的な生活を送るために、復食期以降の食事のポイントも押さえておきましょう。
復食期以降の食事のポイント
ファスティングによって細胞は、本来の力を取り戻しつつあります。ファスティングの結果には、もちろん個人差がありますので、体重が減ったり体質が改善されたりと効果を実感できる人もいれば、あまり実感を得られない人もあるでしょう。しかし、ファスティングによってリセットされつつある細胞は、人間が備えている本来の力を取り戻すべく頑張っているところです。
そんな時に、暴飲暴食によりこれまでの乱れた食生活に戻ったりしてしまえば、まさに元の木阿弥、というものです。ですから、ファスティングの復食期以降も食を意識し、丁寧にすごしていくとよいでしょう。
長期休暇明けに貯まっていた仕事を山積みにされたら・・・
長期間のファスティングをした場合、胃にはしばらく食べ物が入ってこない状態を作る事ができます。このようにして、胃などの消化器官をゆっくりと休めてやることがファスティングの目的の1つです。しかし、復食期間を終えたからといって、今までのような食事に戻ったとしたらどうなるでしょうか。
もしあなたがゆったりと休養をとっていたところに、突然大量の仕事を任され時の事を考えてみてください。当然、大慌ての状態になりミスなく仕事を時間内にこなすことはとても難しいでしょう。
ファスティング後にこれまでの分を取り戻すように食べるということは、休養をとるために休みをとったにもかかわらず、出勤した途端に「溜まっていた分の仕事を全部やれ!」と言われているようなものです。これでは、何のために休んだのかわからなくなってしまいます。
したがって、復食期は消化の負担が少ない重湯やおかゆなどから食べるようにしました。復食期以降の食事も、肉や油の強いものは極力避けるようにし、できるだけビタミンやミネラルを多く含む食事をとるように心がけてください。
習慣で食べることをやめ、体の声を聞く
これは、今まで大好きだったお肉や揚げ物、甘いスイーツなどを食べてはいけないということではありません。何かを食べたいと感じた時は、本当に体がそれを求めているのか、その食べ物が自分の体に入り細胞を作るのに適しているのかを、一度考えてみてください。
人間は習慣の生き物です。特に食に関しては、世の中に溢れる化学調味料や甘味料に慣れてしまい、空腹でなくとも決まった時間になったら食事をとる習慣が付いているので、実は本当に食べたいものを食べている人は少ないのです。
ファスティングによって、体本来の力を取り戻し始めている自分自身の体にふさわしい食べ物は何か、本当に自分が食べたいものは何か、一度深呼吸して考えてみましょう。
「酵素」が働きやすい体内環境をつくる
三大栄養素の「糖質」「脂質」「タンパク質」は、現代の私たちの環境なら十分に摂取することができており、むしろ過剰なくらいです。復食期間を始めそれ以降も、できるだけ摂取するように意識したいのは、「ビタミン」「ミネラル」類です。これらは「酵素」の働きに密接にかかわってきます。
酵素が働きやすい体内環境を作るためにまず必要なのは、消化に負担がかからない食事に切り替えていくことです。私たちの体内では酵素が毎日働いていますが、代謝を促進させるためにも、食品に含まれる酵素を活用し、生の野菜や果物など消化に負担をかけない食事を取り入れていくとよいでしょう。
サラダやスムージーなどを食事に活用したり、半日ファスティングを習慣化すると消化にかかる酵素の割合をぐっと減らす事が出来ます。