一般的に、3日間くらいまでのファスティングは個人の自己責任の範疇で行っても、重篤な事故に結びつくことはあまりありません。そのためファスティングコンサルタントとしても、決して無理はせず、不安なときにはファスティングを中断し、必ず医師の診察を受けるという点を留意した上で、3dayファスティングまでのプログラムを学習しました。
このような方法はプチ断食として自己責任において取り組みやすいファスティングですが、自然療法や根本的な体質改善を目的として、3日間以上のファスティングを行う場合もあります。そのような長期期間のファスティングをするときには、医学的な知識を持った専門家の指導の下に行うようにします。
ここでは、より本格的なファスティングを行うために知っておくべき知識や施設についてご紹介します。
専門家の指導が受けられるプログラムを利用する
ファスティングを体験できる施設やホテルは、全国各地にいろいろなタイプのものがあります。日数や金額、方法等も様々です。目的やフィーリングに合ったものを選ぶようにしましょう。
専門家の指導のもと食事なども管理してくれるので、誘惑に負けてしまいファスティングが中断すすることが少なく、仲間と共にいることで励まし合うことができるなど、プログラムを利用するファスティングには様々なメリットもあります。
施設で体験できるいろいろなタイプのファスティング
リゾートホテルに滞在しながら優雅にファスティング
リゾートホテルに滞在して、ホテルの用意するファスティング・プログラムを利用します。リゾート気分で、心身ともにゆったりと過ごすことができます。
さまざまなスポーツも取り入れたファスティング
ヨガやトレッキングなど、代謝を促進させるためのスポーツ・プログラムをプラスしたファスティングです。滞在時間を有効に使って、「適切に体を動かすこと」も学べるところがメリットです。
温泉やマッサージなどを取り入れたファスティング
温泉旅館やホテルなどでは、「体を温めて」ファスティングの効果を上げるためのプログラムを展開しているところもあります。リンパマッサージなどをしてくれるところもあります。
宗教施設でのファスティング
そもそもファスティングは、宗教的な習慣から生まれたものです。ファスティングをしつつ、その宗教の教義等をもとにした精神的な修養も行えます。
医師などの専門家が指導してくれるファスティング
医師などが問診等を行い、個別の事情に応じてファスティングを指導してくれる施設もあります。バイタル等をきちんと測定して専門家が体調を管理し、場合によっては検査も受けることができますので、安心して取り組むことができます。
施設でのファスティングを利用する際の注意
経営者(個人・法人)について
特に宗教系の施設を選ぶときには、事前によく調べるようにしましょう。あやしげな新興宗教もありますので、注意してください。その経営者が実際に存在するのか、訴訟などのトラブルを抱えていないかなど、情報収集を怠らないようにしましょう。
価格
ファスティングの内容や、利用する施設によって価格はさまざまです。予算に応じて選びたいものですが、プログラムの内容や施設の設備などを検討して、妥当な価格かどうかもよく考えましょう。
プログラムの内容
最もよく調べておきたいポイントです。ファスティングのタイプ、日数、食材はもちろんのこと、エクササイズのプログラムや、利用できる施設や周辺環境などもチェックします。ファスティングの期間はゆったりと心身をリフレッシュすることに使いたいものです。ファスティング以外の要素が、自分に合うものとなっているのか、目的にあっているかよく検討してください。
万が一のときの対応
万が一、体調が悪くなったときにどのような対応をとってもらえるのかは、重要なポイントです。医師や看護師が常駐はしていなくとも、専門の医療機関との連携がとれているのか、ファスティングを安全に行う体制をとっているか、といったことについて、もし不明なところがあるのであれば、直接電話等で問い合わせをしてください。ファスティングは、あくまでも自己責任で行うものであることを忘れずに。