ここでは具体的なファスティングの方法に入る前に、様々なファスティングの方法や、大切なポイントのみ最初に押さえておきましょう。ファスティングとは何か、その全体像をしっかり把握していきましょう。
様々なファスティング方法
ファスティングの方法にはいろいろなものがあります。いずれも完全な「絶食」を行うのではなく、必要な栄養素は摂取しつつ、消化に負担をかけないようなジュースなどの飲料を中心に摂取し、固形物を控えることによって実践していきます。
実践する期間でみるファスティング
ファスティングを行う期間は、半日~長期と様々です。目的やその時のスケジュールに応じて選択することもできます。具体的なファスティングの実践期間としては下記のようなものがあります。
- 半日ファスティング・・・朝食に固形物を食さない、午前中をファスティングドリンク過ごす、など
- 1日ファスティング・・・1日固形物を食さない、1日ファスティングドリンクやたっぷりの水分で過ごす、など
- 週末ファスティング・・・金曜の夜から準備を始め、土曜と日曜の午前中までファスティングドリンクで過ごし、日曜の午後を復食期とする、など
- 3日ファスティング・・・準備期間と復食期を合わせた9日間を予定し、中3日間をファスティングドリンクとたっぷりの水分でしっかりファスティングする方法
- 3日ファスティングの方法で期間を6日、14日、21日 と増やしていく方法 など
それぞれ実践のしやすさや取り組む上でのメリット、デメリットがあります。基本的に3日ぐらいまでは1人でも安全に行うことができますが、それ以上の日数を行う場合には、ファスティングを熟知した医師などの専門家の指導やアドバイスを求める方が安心です。
実践場所でみるファスティング
実践場所というのは、自宅で行うか、ファスティングの専門施設や合宿的なイベントを利用するかなどの違いです。古くから「断食」を実践提供をする施設はありましたが、近年ではヨガなどと合わせて取り組めるリトリートのような形態も増えています。
- 自宅・もしくは職場・・・普段の生活にそのまま取り入れ、手作りやお店で手に入れられるフレッシュなファスティングドリンクを利用する、など
- 断食道場や禅寺・・・古くから断食を実践できる施設として運営してきた場所など
- ファスティングプログラムがある宿泊施設・・・ホテルやペンションなど、宿泊施設側がファスティングプログラムを提供している場所など
- 宿泊施設付きヨガスタジオ・・・ファスティング期間中、ゆったりとヨガに取り組みながらファスティングを行える場所など
- 主催者が期間限定で行う合宿形式・・・ファスティングの知識を持った人が宿泊施設を借り、数人〜数十人同時に行うリトリート形式のファスティングなど
ファスティングブームにより、ホテルや宿泊施設併設のヨガスタジオ、また合宿的なファスティングのプログラムを提供している施設やイベントも増えていますので、初めてのファスティングを1人で行うのに不安がある方は、これらの施設を利用することもできます。
また、本講座にて学習することでフレッシュなファスティングドリンクを自分で作れるようになるので、メンテナンスとしてのファスティングを自宅で定期的に行う事も出来ます。これによりファスティングを習慣化しやすく、費用的にも大きなメリットがあります。
実践に用いるもので見るファスティング
先にも述べたように、現代のファスティングは全く何も食さない従来の断食とは異なり、必要な栄養素は摂取しながら取り組めるため実践しやすいというメリットがあります。
ファスティング中に取り入れる物には、いくつか種類があり、それによりファスティングの名前が多少異なります。
- コールドプレスジュース(低圧ジューサーで手作りしたフレッシュジュース)
- ファスティング用の酵素ドリンク
- 手作りの酵素シロップ
- 甘酒
- レモネード
- スムージー・・・など
それぞれの利用法や注意点、メリットデメリットにおいては、後ほどしっかり学習していきますが、基本的にファスティング中に用いるのは、消化に負担をかけないドリンクのみとなります。
スムージーは他のものと異なり、食物繊維が含まれているため腹持ちがよく、さらに自分で作りやすいため、ファスティング初心者の方にも取り組みやすいプチリセットのファスティングです。今流行しているジュースレクンズは、クレンズ用にお店で販売されているコールドプレスジュースプログラムを利用できるため、取り組む人も増えています。レモネードを用いたものは、ビヨンセも取り入れているマスタークレンズというファスティング法です。
自分に合った方法を選択できる事がファスティングの大きなメリット!
以上のように、「ファスティング」と一言でいっても様々な方法があり、日数や用いるファスティングドリンクの組み合わせ次第で色々な方法を実践できます。また流行的な要素もあり、少し前は市販の酵素ドリンクが流行しましたが、現在ではコールドプレスジュースでのジュースクレンズが注目を集めています。
どれくらいの期間が自分に合っているのか、ドリンクはどれを使用すると最も快適にファスティングを行え、効果が感じられるのかなどは人により様々です。また、方法によりファスティング中の注意点も変わってきます。
正しい知識を修得すれば、気分や体調に合わせてカスタマイズしたり、人にもアドバイスできるようになるので、ここからしっかり理解を深めていきましょう。
■Lesson1-5 まとめ■
- ファスティングを行う期間は半日~長期と様々。目的やスケジュールに応じて選択することもできる。
- ファスティングを3日以上の日数を行う場合には、ファスティングを熟知した医師など専門家の指導やアドバイスを求める方が安心して取り組める。
- ファスティングを行う場所は現在いろいろはものがあり、自宅はもちろんホテルや宿泊施設併設のヨガスタジオ、また合宿的なファスティングのプログラムを利用することもできる。
- ファスティング中に取り入れるドリンクにも様々な種類があり、それぞれ利用法や注意点がある。基本的にファスティング中に用いるのは、消化に負担をかけないドリンクのみとなる。