Lesson7-2 ファスティング実践②把握しておくべき注意点

ファスティングの注意点

ファスティングをしてはいけない方

ファスティングは、高校生から現役世代の16~60歳ぐらいまでの健康な人であれば、だれでも取り組むことができます。ただし、何らかの既往症を持つ場合には必ず医師と相談してください。特に次のような疾病を経験したり、現在加療中であったりする場合には、安易に始めてはいけません。

ファスティングをする際には医師の指導が必要だと思われる方

  • 心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系の疾患を経験したことのある人
  • 悪性腫瘍や難病
  • 肝硬変や活動性の肝炎など
  • 肺や腎臓の機能不全
  • やせ型の糖尿病
  • 精神病
  • 妊娠中
  • 生理中(PMSなどの症状が重い人)
  • 現在、何らかの薬を服用している人
  • 極度に痩せている人 

その他にも健康に不安のある場合には、自己判断をせず必ず医師等に相談をしてから実践にうつりましょう。
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なお、他人の安全に関わるような仕事をしている人(バスの運転手や建設現場で働く人など)は、職務遂行中のファスティングには注意が必要です。低血糖等の不調が現れることもあります。こうした人は、休日を利用してください。
また、中学生以下の子どもの場合は、成長のために代謝が活発となり日々多くのエネルギーを必要としています。思春期に入り、自分の体の「見た目」を気にする年頃ではありますが、健康な体を作るための非常に重要な時期です。ファスティングは行わせるべきではないでしょう。
逆に、高齢者の場合は、体内の水分が減少しちょっとした変化でも脱水を起こしやすくなっています。高齢者の場合にも、ファスティングは控えましょう。
 

ファスティング中にやってはいけないこと

ファスティング中は、固形物でなくても以下のようなものは摂取してはいけません。あらかじめ心得ておきましょう。

摂取してはいけないもの

  • コーヒーや紅茶、緑茶などカフェインを含むもの
  • 清涼飲料水やゼリー、飴やガムなど、砂糖や油を含むもの
  • 乳製品や豆乳
  • アルコールやタバコなどの嗜好品

行ってはいけないこと

  • 激しい運動
  • 徹夜での仕事や夜更かし
  • 普段行わないようなイレギュラーな事

これらは、ファスティング中の体に大きな負担となります。食べ物やタバコなどはせっかくの努力が水の泡となりかねませんし、激しい運動や徹夜は体調をくずしかねません。
ファスティング期間中はもちろん、出来る限り準備期間と復食期間も避けるとよいでしょう。
 
■Lesson7-2 まとめ■

  • ファスティングは、16~60歳ぐらいまでの健康な人であれば、だれでも取り組むことがきるが、何らかの既往症を持つ場合には必ず医師と相談する。特に心筋梗塞や脳梗塞、悪性腫瘍や難病ような疾病を経験したり、現在加療中、妊娠中であったりする場合には、安易に始めてはいけない。
  • 成長に栄養が必要な中学生以下の子供や、脱水症状が起こりやすい高齢者の方はファスティングは行わないほうがよい。
  • ファスティング期間中は、①コーヒーや紅茶、緑茶などカフェインを含むものw清涼飲料水やゼリー、飴やガムなど、砂糖や油を含むもの③乳製品や豆乳④アルコールやタバコなどの嗜好品などは摂取しないようにする。
  • ファスティング期間中は①激しい運動②徹夜での仕事や夜更かし③普段行わないようなイレギュラーな事は行わないようにする。