Lesson５では、私たちの食を巡る様々な問題について知識を深めていきましょう。
現代の私たちの体には、ファスティングというデトックス方法がとても有用だということは既に学習しました。しかし、そもそもなぜデトックスが必要なのかという点を意識しない人は意外に多いものです。
ファスティングというデトックスの必要性、それは日々の生活のなかで私たちの体に様々な有害物が蓄積されているからです。
現代の生活では、意識しないうちに毎日少しずつ化学物質や有害物質が体に蓄積されていきます。食事だけでなく空気汚染や水など、様々なものから取り入れてしまうそれらの化学物質は、日々の量はすぐに体調を崩すほどの量ではありませんが、排泄力・デトックス力が弱っている現代の私たちにとってその蓄積の影響は無視できません。数年後、数十年後という単位では高い確率で何らかの支障が現れます。実際に近年問題視されている、アレルギーや婦人系の不調などはその１つです。
そのためファスティングで定期的にデトックスすることがとても有効となるのですが、それと合わせて、有害物を極力取り入れない生活ができれば、そもそもの蓄積量を少なくすることができますね。「出す」ことと合わせて「入れない」こと、この２つはセットで大切です。
ファスティングコンサルタントとして、有害物の摂取を避ける生活と選択方法の知識はとても重要となります。私たちは日々どれほどの有害物をどのように摂取しているのか、摂取しないようにするにはどうしたらいいのか、ここでしっかりと学習していきましょう。

食品添加物

食品添加物は悪者？

日本は世界でも稀に見る添加物大国だと言われています。その危険性は様々な所で聞かれ、書籍も多く出版され話題になっていますね。
見た目をよくしたり、味を均一に安定させたり、長期保存を可能にするに食品添加物は、日本の食を大きく変えました。添加物があることで、私たちは「いつでも」「どこでも」「おいしい」と感じる食べ物を「安価に」「食中毒などの心配なく」手に入れる事が出来ています。問題点ばかりが取り上げられますが、私たちの生活はもう添加物なしでは成り立たないほどその恩恵を受けているのです。
その事実の両面を知る事が大切です。そしてその恩恵が大きいからこそ、いざ危険性を指摘されても避ける事が難しいのです。

添加物を避けるべき理由

「添加物」というのは、実は昔から利用されてきたものもあり、食料を保存するための知恵でもありました。例えば、梅に塩を添加しただけの昔ながらの梅干し、豆乳ににがりだけを添加した豆腐、果物に砂糖を添加するジャムなどは、危険なイメージはありません。しかし、現代の食品添加物は少し性質が異なります。
現代で問題視されている食品添加物の多くが、化学的に創り出されたものです。代表的なものには下記のようなものが上げられますが、その数は無数にあります。